SNS運用/必要性

「いいねが減った!」原因を特定するためのデータ分析法を解説。

投稿のパフォーマンスを上げる!データを活用した改善方法

はじめに

SNSマーケティングにおいて「何を投稿するか」も重要ですが、もっと大事なのは「投稿の反応を分析し、改善すること」です。特にInstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどでは、アルゴリズムがユーザーの反応データをもとに露出量を決定します。

本記事では、インサイトや分析ツールから得られるデータをもとに投稿のパフォーマンスを高める方法について、実践的な観点で解説します。


なぜ“データに基づく改善”が重要なのか

  • 投稿ごとの反応には必ず“傾向”がある
  • 「いいねが多い」「保存されやすい」「離脱率が高い」などの情報を数値化することで、次回以降の投稿精度が上がる
  • 感覚ではなく、事実に基づく運用ができるようになる

結果として、フォロワーの質・投稿の拡散力・CV率が向上し、アカウント全体の成長につながります。


主要KPIと確認すべき分析項目

InstagramやTikTokで重要なKPI一覧

指標意味改善に使える視点
リーチ数投稿を見たユニークユーザー数タグや時間帯の効果検証
インプレッション数総表示回数表紙・冒頭の魅力度、再読率
エンゲージメント率いいね・コメント・保存・シェアの合計÷リーチ数投稿内容の質や構成の評価
保存数後で見返したいと思われた数情報価値の高さを示す
シェア数他人に薦めたいと感じた数共感性・話題性のバロメーター
離脱率(ストーリーズ)途中で離れた割合見せ方やテンポの検証材料

投稿改善のための分析ステップ

ステップ1:過去の“反応が良かった投稿”を洗い出す

  • 保存・シェア・リーチの数値が高い投稿を抽出
  • 内容・構成・デザイン・投稿時間帯を記録

ステップ2:傾向を分類・比較する

  • 例えば「ノウハウ系×図解デザイン」投稿が保存数が高い
  • 「共感ストーリー×顔出し投稿」がシェア数が高い

→ どのフォーマット・文体・構成が効果的だったかを整理

ステップ3:仮説を立てて検証投稿を作る

  • 「平日21時のノウハウ投稿は保存されやすい」など仮説化
  • フォーマットやトピックを1つずつ変えて投稿を試す

ステップ4:KPIをモニタリングし改善サイクルを回す

  • 投稿後24時間、72時間、1週間後のデータをチェック
  • 反応が良ければフォーマット化、不調なら要素を見直す

コンテンツ別の改善アプローチ例

ノウハウ系投稿

  • 見出しで「メリット」「How-to」「数字」を明示
  • 図解やリスト形式で視認性を高める
  • 保存・再読を意識した構成(例:「3ステップで解決!」)

ストーリー系投稿

  • フック(冒頭文)で「感情に訴える」導入にする
  • 会話風・失敗談・過去と現在の対比などが効果的
  • シェアされやすく、エンゲージが深くなる傾向

商品・サービス紹介

  • ベネフィットファーストで見せる(例:変化・お客様の声)
  • CTA(問い合わせ・購入導線)は明確に
  • ストーリーズで連動・補足を加えるとCVが高まる

効果を高める追加施策

ハッシュタグ・投稿時間帯の最適化

  • インサイトから「フォロワーの活動時間」を把握
  • 業界トレンドや競合のタグ選定を参考に

フィードとストーリーズ・リールの連携

  • 投稿で伝えきれない要素はストーリーで補足
  • リールで感情・テンポ感を見せ、プロフィール導線へつなげる

A/Bテストの活用

  • 同テーマで「表紙画像」「導入文」「色合い」などを変え、反応を比較
  • 特にリールでは音楽や字幕の有無で反応差が顕著

投稿改善を支える“運用ルール”の整備

日々の投稿改善を持続可能にするためには、個人の感覚に頼るのではなく「運用ルール」を明文化しておくことが不可欠です。

ルール整備のポイント

  • 投稿フォーマットのテンプレート化(例:導入→本文→まとめ→CTA)
  • 投稿後のチェック項目リスト(KPI記録・ストーリー連携・コメント返信など)
  • 月次や週次での振り返りタイミングの設定

チーム運用における共有ルール

  • データ共有ツール(GoogleスプレッドシートやNotionなど)を活用
  • KPI達成の評価基準や投稿スケジュールを共通化

こうした仕組みを持つことで、属人性を排除し、継続的に成果が出せる運用体制が整います。


「いいねが減った!」原因を特定するためのデータ分析法

SNSで「最近、いいねが減ってきた」と感じたとき、焦って投稿頻度を増やしたり、急に方向性を変えてしまう前に、まずデータに基づいて原因を探ることが大切です。

ステップ1:指標の全体比較をする

  • 過去30日と直近7日を比較し、リーチ・インプレッション・保存・シェアも同時に確認
  • 「いいね」だけでなくエンゲージメント全体が下がっているかを確認

ステップ2:投稿内容・形式の変化を洗い出す

  • 画像投稿→リールに変更していないか
  • 写真の雰囲気、文体、CTAの有無などの違いを整理
  • 投稿の質の変化(画像の粗さ・内容の浅さなど)もチェック

ステップ3:フォロワー属性やアクティブ率の確認

  • フォロワーの増減、インサイトでのフォロワーの活動時間帯変化
  • アクティブ率(リーチ÷フォロワー数)を計算してみる

ステップ4:外的要因も考慮

  • 時期的要因(連休・年度末など)、SNS全体の使用トレンド変化
  • アルゴリズムアップデートの影響

ステップ5:改善策を仮説立てで実行

  • 例えば、「最近投稿がノウハウに偏りすぎていた → 共感系ストーリーを戻す」
  • 「平日昼に投稿していた → フォロワーのアクティブ時間に戻す」

このように“感覚”で判断せず、分析→仮説→実行→検証のプロセスを徹底することで、再び「いいね」を増やすことが可能になります。


まとめ

データを活用した投稿改善は、継続的な試行と検証によって成果を育てていく“運用力”そのものです。日々のインサイト確認と仮説検証を繰り返すことで、感覚に頼らない投稿戦略が組み立てられるようになります。

「なんとなく」から「だから反応が良かった・悪かった」へ。 データを味方につけたSNS運用で、アカウントの可能性を最大化していきましょう。


最後に

弊社では、SNS運用とHP制作を提供しております。投稿の成果を高めたい方は、お気軽にご相談ください。

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