自己流デザインのHPがマイナスプロモーションになる
はじめに
「制作会社に依頼すると高いから、自分で作ろう」
「無料テンプレートがあるし、見た目さえ整えば十分」
こうした考えから、自己流デザインでHPを作る企業や個人事業主 は非常に多くなっています。
近年はノーコードツールや無料テーマが普及し、「誰でも簡単にHPを作れる」と錯覚しやすい環境が整っているからです。
しかし、自己流で作られたHPはしばしば 「マイナスのプロモーション」 となります。つまり、存在しているのに信用を落とし、顧客を逃し、逆効果になるのです。
本記事では、なぜ自己流デザインが危険なのかを 心理・デザイン・集客・SEO・事例 の観点から掘り下げ、業界別に失敗例を紹介しながら、解決策を提示します。
第1章 なぜ人は「自己流HP」に手を出すのか

1. コスト削減
「HP制作に数十万円以上は出せない」という心理が最も大きい理由です。
2. 手軽さ
WixやCanva、WordPressの無料テーマが「数時間で公開可能」という広告を打ち出しているため、誰でもできると誤解されやすい。
3. スピード
「開業したばかりだから形だけ早く欲しい」「広告を出す前に最低限用意したい」など、短期的なニーズで作られることが多い。
4. 知人の助言
「友達に詳しい人がいるから頼んだ」「学生に安くお願いした」など、専門外の人へ依頼してしまうケース。
👉 しかし実際には、「とりあえず作った」こと自体がリスク となるのです。
第2章 自己流デザインのHPが抱える7つの欠陥
① デザイン品質の低さ
- 写真が暗い・粗い
- フォントが統一されていない
- 色がバラバラで目に痛い
- レイアウトが崩れている
第一印象で「素人っぽい」「信頼できなさそう」という印象を与えます。
② 情報設計の欠如
- サービスの流れが分からない
- 会社情報が見つからない
- 問い合わせ導線がない
情報を整理できていないHPは「顧客への配慮がない」と見なされます。
③ 集客導線の不在
自己流HPは、問い合わせボタンや購入ボタンの位置、導線のシナリオが設計されていないため、アクセスがあっても成約につながりません。
④ SEOに不利
- H1タグが複数
- メタ情報なし
- altタグ未設定
- ページ速度が遅い
これらは検索エンジンの評価を著しく下げ、「見つけてもらえないサイト」になります。
⑤ 更新・保守ができない
知識不足から更新が止まり、古い情報のまま放置。場合によってはセキュリティホールが放置され、ハッキング被害につながります。
⑥ スマホ対応不足
スマホで見にくいレイアウトは離脱率を急上昇させます。現在はアクセスの7割以上がモバイルとされ、対応不足は致命的です。
⑦ ブランドを毀損する
結果として「安っぽい会社」「信頼できない」という烙印を押され、逆に顧客を遠ざける ことになります。
第3章 ユーザー心理から見る「逆効果の仕組み」

人はHPを見た瞬間に直感で印象を決めます。
心理学的に「第一印象の法則(初頭効果)」は非常に強く、3秒で形成された印象はその後も覆りにくいと言われています。
- デザインが稚拙 → 「会社も稚拙なのでは?」
- 情報が整理されていない → 「業務も整理されていないのでは?」
- 色や写真が雑 → 「品質管理に問題があるのでは?」
つまり、自己流HPは無意識のうちに顧客へ 「選ばれない理由」 を与えているのです。
第4章 業界別「自己流HP」の失敗事例
飲食店
- 店主が自作したサイト
- メニュー写真が暗く、美味しそうに見えない
- 「写真で印象が悪いから行くのをやめた」と口コミに書かれる
美容院
- 無料テーマを使用
- スマホ表示が崩れて、予約フォームが使えない
- 来店率が大幅に低下
士業事務所
- Wordで作ったような見た目
- 会社概要ページがなく、顧客から「信用できない」と判断され契約喪失
小売業
- 商品ページにリンク切れ多数
- 「管理されていない会社」という印象を与え、リピーター離れ
👉 業界を問わず、自己流HPは顧客に「負の印象」を与える 結果になります。
第5章 数値で見る自己流HPのリスク
ある制作会社の調査によると:
- 自己流HPの直帰率:80%以上
- プロが作ったHPの直帰率:40〜50%程度
- 問い合わせ発生率は プロ制作の方が約5倍高い
👉 数字としても、自己流HPは「存在するだけで逆効果」であることがわかります。
第6章 自己流とプロの違い(比較表)

項目 | 自己流デザインHP | プロ制作HP |
---|---|---|
デザイン品質 | 素人感が強く不統一 | ブランドに合わせた一貫性あるデザイン |
信頼性 | 「安っぽい」と不信を招く | 安心感・信用を与える |
SEO対策 | ほぼ考慮されない | 検索流入を前提に設計 |
導線設計 | 直感的でない | 問い合わせや購入につながる動線設計 |
スマホ対応 | 崩れることが多い | 完全レスポンシブ対応 |
運用・保守 | 放置されやすくリスクが高い | 定期保守で長期運用可能 |
第7章 プロに依頼することで得られるメリット
- 信頼の獲得
見た瞬間に安心感を与え、顧客の不安を取り除く。 - SEO基盤の構築
検索流入を増やし、長期的に資産化できる。 - 導線設計による成果
訪問者が自然に問い合わせ・購入へ進む。 - ブランド表現
デザイン・文章・写真を通じて世界観を構築できる。 - 安全な運用
セキュリティや保守が整備され、安心して継続できる。
第8章 SNS時代にこそHPの質が問われる
SNSが集客のメインになっている今こそ、HPの重要性は増しています。
- SNS=出会い・拡散の場
- HP=信用・成約の場
ユーザーはSNSで知った情報をHPで確認し、そこで信用できるかどうかを判断します。
つまり、HPが稚拙ならSNSの努力も水の泡 です。
まとめ
自己流デザインのHPは、以下のような致命的な問題を抱えています。
- 信頼を損なう「マイナスプロモーション」になる
- SEOが効かず集客につながらない
- 導線がなく成果が出ない
- 更新・保守ができず放置される
- ブランド価値を毀損する
HPは単なる「名刺代わり」ではなく、企業の顔であり、信頼・集客・成約を生む母艦 です。
「作ればいい」ではなく「成果を出せるHP」を作ることが、これからの時代に求められています。
HP制作とSNS運用は弊社にお任せください。