次にやるべきことが分かるダッシュボード術
~数字を「行動」に変えるデータ活用法~
はじめに
広告やSNS運用をしていると、毎日のようにデータが蓄積されます。
しかし「数字は見ているけれど、結局どう改善すればいいのか分からない」と悩む方も多いはずです。
そこで役立つのが 「次にやるべきこと」を示してくれるダッシュボード。
単なるデータの羅列ではなく、指標を整理し「改善の優先順位」を見える化することで、運用効率と成果を大幅に高められます。
本記事では、Instagramや広告運用で活用できる「ダッシュボード術」を紹介します。
1. ダッシュボードが必要な理由

1-1 データが散らばると改善できない
広告マネージャー、インサイト、Google Analytics…情報源がバラバラでは改善アクションが見えにくい。
1-2 数字を追うだけでは不十分
「CTRは1.2%」「保存数は80件」と数字を見ても、それが「次の行動」に直結しなければ意味がない。
1-3 行動指針を導き出すために
ダッシュボードは「データを整理して仮説を導き出す場所」。
👉 数字を「行動」に変える仕組み を作ることが重要。
2. ダッシュボードで追うべき主要指標
フェーズ | 指標 | 意味 | 次の一手 |
---|---|---|---|
認知 | リーチ・インプレッション | 新規ユーザーに届いた数 | 配信量を増やす/ターゲットを調整 |
興味 | CTR・保存率 | 興味を持たれた割合 | クリエイティブ改善/キャッチコピー強化 |
行動 | プロフィールアクセス・クリック数 | 実際に行動に移った数 | CTA改善/LP導線見直し |
購入 | CPA・ROAS | 売上につながった効率 | 予算配分調整/リターゲティング実施 |
👉 「どの段階で止まっているか」を一目で把握し、改善点を特定するのがポイント。
3. ダッシュボード設計の実践ステップ

ステップ1:目的を定義する
- フォロワー増加?
- サイト流入?
- 売上?
👉 目的に応じて必要な指標を選別。
ステップ2:データを統合する
- Instagramインサイト
- Meta広告マネージャー
- Google Analytics
- CRM(顧客データ)
👉 可能であれば1枚のシートにまとめて俯瞰。
ステップ3:アクションを紐づける
単なる数字の表示ではなく、「改善アクション」を一緒に表示する仕組みを作る。
例:
- CTR < 1% → 「冒頭3秒を改善」
- 保存率 > 5% → 「シリーズ化検討」
4. 実用的なダッシュボード例
4-1 広告運用ダッシュボード
- 予算消化率
- CTR / CPC / CPA
- ROAS
👉 「どの広告に予算を寄せるべきか」が一目で分かる。
4-2 Instagram投稿ダッシュボード
- 投稿別のリーチ・保存・プロフィールアクセス数
- フォロワー増加率
- ハッシュタグ経由リーチ
👉 「次回どの投稿形式を増やすべきか」を判断。
4-3 顧客行動ダッシュボード
- LP流入数
- コンバージョン率
- 顧客単価
👉 「広告で集客したユーザーがどこで離脱しているか」を特定。
5. ケーススタディ
事例① アパレルブランド
- ダッシュボード導入前:広告効果が見えず、CPA不安定
- 導入後:毎日CTRとCPAを確認し、成果の悪い広告を停止
- CPA:¥4,800 → ¥2,200に改善
事例② 美容サロン
- 投稿ごとの保存率を可視化
- HOW TO系投稿が保存率2倍 → 週3回投稿へ強化
- 来店予約数:月間+35%
事例③ SaaSサービス
- ROASを日次確認
- 高ROAS広告に予算をシフト → 売上150%成長
6. ダッシュボード活用のコツ

- シンプルにまとめる
指標を増やしすぎず、目的に直結する数字だけを表示。 - 色で直感的に判断できるようにする
基準値以下は赤、良好は緑など。 - 「次の一手」を書き込む欄を設ける
数字を見たら必ずアクションを決める習慣化。
7. よくある失敗と回避策
- 指標が多すぎる → 本当に必要なKPIだけに絞る
- 見るだけで改善しない → アクション紐づけを必ず行う
- 作りっぱなしで更新しない → 日次・週次で必ず更新
8. ダッシュボード導入チェックリスト
- 目的に直結した指標だけを選んでいるか?
- データは複数媒体から統合しているか?
- 指標ごとに改善アクションを明記しているか?
- 色やグラフで直感的に把握できるか?
- 日次・週次で更新しているか?
まとめ
ダッシュボードは 「数字を見るためのもの」ではなく「行動を決めるためのもの」。
- 認知 → 興味 → 行動 → 購入 の流れを指標で可視化
- データを統合し、次の一手を導く仕組みを作る
- 毎日数字を見て、小さな改善を積み重ねる
👉 この運用サイクルを徹底すれば、広告・SNS運用は「勘」から「科学」へ進化します。
結びに
「データは見ているけど、改善につながらない」
「結局、次に何をすればいいのか分からない」
そんな悩みは、ダッシュボードを「行動の羅針盤」として活用することで解決できます。
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