ユーザーが迷わないナビゲーション設計のポイント|CV率と滞在時間を高めるためのUX改善法
「ユーザーがすぐに離脱してしまう…」
「ページはたくさんあるのに、見てもらえていない…」
その原因、**“ナビゲーション設計のわかりにくさ”**かもしれません。
Webサイトは“地図”がなければ迷子になるのと同じで、どこに何があるかが一目で分かることがとても重要です。
この記事では、ユーザーにとってストレスのないナビゲーション(導線)設計の考え方と、すぐに実践できる改善ポイントを詳しく解説します。
1. ナビゲーション設計とは?役割と重要性

ナビゲーション(ナビ)とは、ユーザーがサイト内を移動するためのガイド機能のことです。
代表的なナビゲーションの種類
ナビゲーション種類 | 説明 |
---|---|
グローバルナビ | サイト上部のメインメニュー(全ページ共通) |
ローカルナビ | 特定のページ内にあるサブメニューやカテゴリーリンク |
パンくずリスト | 現在地までの階層を表示 |
フッターナビ | ページ下部にあるサイト全体の情報一覧 |
サイドバー | 左右に設置するナビ(ブログなどによく見られる) |
なぜナビゲーションが重要なのか?
- 目的の情報にたどり着けないとユーザーは離脱する
- 次に何をすればよいか分からないと迷わせてしまう
- 信頼性のあるサイトは「情報が整理されている」
2. ユーザーが迷わないナビゲーション設計7つのポイント

① 情報を「5〜7個以内」にグルーピングする
人は一度に覚えられる項目数が「7±2」程度と言われています。
メニュー項目が多すぎると混乱を招きます。
対策 | 例 |
---|---|
カテゴリーをまとめる | 例:「サービス紹介」「導入事例」「料金」などに分類 |
ドロップダウンメニューを使う | 上位カテゴリー+下層ページを表示する方式 |
② ユーザー目線のラベル名を使う
専門用語や社内用語ではなく、ユーザーが一目で理解できる言葉を使いましょう。
悪い例 | 良い例 |
---|---|
ソリューション | サービス内容/解決できること |
事業ドメイン | 事業内容/会社紹介 |
お問い合わせはこちら | 無料相談する/質問する/資料請求 |
③ ファーストビュー内に主要導線を収める
スマホやPCで開いた瞬間にナビが見える=迷わせない第一歩です。
要素 | 設計のポイント |
---|---|
ヘッダーナビ | 固定(スクロールしても残る)形式が効果的 |
CTAボタン | ナビ内に1つでもあるとクリック率アップ(例:「予約する」) |
④ 現在地が分かる設計をする
パンくずリストや選択中メニューの色変更などで、「今どこにいるか」が分かるUIを作りましょう。
- パンくずリスト:「ホーム > サービス > Web制作」
- 現在地メニューは色や下線で強調
- 階層が深い場合は“戻る”や“トップに戻る”導線も設置
⑤ スマホ対応(レスポンシブなナビ)を最適化
スマホでの使いやすさも直帰率に大きく影響します。
チェックポイント | 内容 |
---|---|
ハンバーガーメニュー | 開いたときにわかりやすく配置 |
タップ領域 | 誤タップを防ぐために最低40px以上 |
スクロール追従ナビ | 固定表示で戻らなくても選択可能に |
⑥ CTA(行動喚起)の導線を各所に設ける
「お問い合わせ」「資料請求」「LINE登録」など、アクションの導線をナビゲーションやページ内に明示します。
- ヘッダーナビやフッターに常設
- スマホではフローティングボタン形式も有効
- CTAボタンは色・サイズ・文言にこだわる
⑦ ナビゲーションのABテストを実施する
- メニュー項目を変更しただけでCV率が改善されるケースも多いです。
- Google Optimize や Microsoft ClarityなどでABテストが可能
テスト例 | 比較内容 |
---|---|
メニュー文言 | 「サービス紹介」vs「私たちの強み」 |
項目数の見直し | 7項目 vs 5項目 |
CTA導線の場所 | 上部 vs 右下フローティング |
3. 成功事例|ナビゲーション改善による成果

事例①:中小企業のコーポレートサイト
- Before:メニューが8項目+社内用語が多く直帰率68%
- After:5項目に絞り、ラベル名を一般化
- 結果:直帰率48%、お問い合わせ数が月2倍に増加
事例②:オンライン講座サービス
- Before:スマホ表示でメニューが埋もれていた
- After:追従ナビ+予約CTAをフローティングに変更
- 結果:モバイルからのCV率が1.7倍に
4. よくある質問(Q&A)
Q1. ナビゲーションが多すぎる場合、どうすれば?
→ グルーピング or 「その他」カテゴリーにまとめましょう。
また、FAQや採用情報などはフッターにのみ配置する手法も有効です。
Q2. グローバルナビとサイドメニュー、両方必要?
→ コンテンツ量が多い場合は両方ある方が便利。
ただし、階層設計はユーザー目線でシンプルに。
Q3. メガメニューは有効?
→ サービス数が多い企業・ECサイトでは効果的。
その際はアイコン付き/カテゴリごとのグルーピングが使いやすさUPに繋がります。
5. まとめ:ナビゲーションは“ユーザーの道しるべ”

ナビゲーション設計は、単なる「メニューの配置」ではありません。
それは、ユーザーに「どこに何があるか」「次にどこへ進むか」を**迷わせずに示すための“地図”**です。
迷わないナビ設計チェックリスト
- 情報をグルーピングして整理
- わかりやすい言葉を使う
- スマホでも使いやすいUI
- 現在地と次の行動がわかる構成
- CTA導線を明確に設置
おわりに:ナビゲーション改善で、サイトの成果を変えよう!
「サイトは作ったけど成果が出ない」
「導線が複雑で使いにくいと言われる」
そんな悩みがある方は、ナビゲーション設計を見直すだけで、
直帰率・滞在時間・CV率すべてが改善される可能性があります。
弊社では、ユーザー視点での導線改善・デザイン診断・UIUXコンサルティングを通して、
“使いやすいサイトづくり”をサポートしています。
まずはナビから、見直してみませんか?